欧州連合とシェンゲン圏の違いとは

欧州連合とシェンゲン圏の違いとは?

欧州連合:誕生の経緯

欧州連合(EU)は、第二次世界大戦後に欧州経済共同体(European Economic Community、略称:EEC)として始まりました。1958年にベルギー、ドイツフランスイタリア、ルクセンブルク、オランダの6カ国が協力し、鉄鋼・石炭などの貿易品に関する合意に関する共同体を結成しました。貿易相手の国とは戦争しようとしないことから、このような協力関係がヨーロッパでの戦争を起こりにくくするだろうという考えが元になりました。

時間が経過するにつれて、さらに22カ国がこのプロジェクトに参加し、世界最大の自由貿易ブロック経済が誕生しました。今では、このプロジェクトは貿易に関することに限らず、尊厳・自由・民主主義・人権などの共有される価値を表現するものでもあります。また、気候変動・環境・健康・正義などに関して、地域内の全28カ国が従わなければいけない法律や政策が制定されています。

欧州連合のおかげで、ヨーロッパでは50年以上にわたる平和を享受することができました。また、4億人近くのヨーロッパの人たちが自由に移動することができ、制限なくEU加盟国で働いたり、旅行を楽しんだりすることができます。

 

シェンゲン圏と欧州連合の違い

シェンゲン圏とは、ヨーロッパの自由移動圏のことで、同様の自動移動圏では世界最大のものです。圏内の移動を促進し、安全を高めるために作られました。今では、フィンランドからポルトガルまで、入国審査を一切通過せずに移動することができます。

シェンゲン圏は26カ国から構成されていますが、すべての国が欧州連合の加盟国ではなく、アイスランドノルウェースイスリヒテンシュタインの各国は欧州連合の加盟国ではありません。その一方で、欧州連合のすべての国がシェンゲン圏に参加している訳でもありません。例えば、アイルランドの場合、欧州連合の加盟国ですが、シェンゲン圏には参加しないことを選択しています。

シェンゲン圏内の国には、国家の非常事態の際に国境を閉鎖することが許されており、違法移民やテロ活動への懸念から、近年では国境閉鎖の必要性を感じている国もあります。実際に、2018年12月には、シェンゲン圏の安全を強化する新しい規定が導入されました。

 

ETIASとは?

ETIASとは、欧州渡航認証制度(European Travel Information and Authorization System)のことです。新しい電子渡航認証制度で、2022年末に利用開始となる見込みです。このシステムを使うことで、シェンゲン圏の安全を強化し、人々の出入国をより簡単に追跡できるようにすることを意図しています。

ETIASは、欧州連合を訪問する際にビザ免除されている60カ国の国籍を持つ人が利用できるものです。認証を受けた人たちは、観光やビジネスを目的にシェンゲン圏に最大90日間滞在できるようになります。ETIAS渡航認証に申請する資格を有しているかどうかを知りたい場合には、ETIAS渡航認証の申請要件を確認してください。

上で説明した通り、欧州連合とシェンゲン圏は同じではないことを覚えておいてください。ETIAS渡航認証を取得することで、EU加盟国以外に渡航できるようになる国もあれば、イギリスやアイルランドのように渡航できない国もあります。

ETIASの申請はシンプルでわかりやすく、氏名・住所・生年月日・パスポート情報などの個人情報の入力と、健康や安全に関する質問から構成されます。

ほとんどのビザや渡航認証と同じように、必ず十分な時間を確保した上で、シェンゲン圏に入域するためのETIASを前もって申請していただければ、ヨーロッパ中を自由に行き来することができます。

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