ETIASとESTA:似ている点と違う点

ETIASとESTA:似ている点と違う点

欧州連合当局は2016年9月、シェンゲン圏を効率化し国境管理を強化する新しいETIAS渡航認証システムの導入を発表しました。このETIASプログラムは2022年に利用開始となる見込みで、申請資格を持つ国のパスポートを持っていれば、シェンゲン加盟国 をビザなしで訪問することができます。

ヨーロッパのETIASとアメリカのESTAという2つのシステムには、たくさんの共通点があります。どちらも、特定の国籍の人に対して引き続きビザなしでの渡航を許可する方法でありながらも、文書の確認を効率化し、国境の安全を確保するためのものです。

海外に渡航する人の中で、この2つのシステムを紛らわしいと感じる可能性があるため、このページでは疑問になりそうな点を明らかにし、ETIASとESTAの似ている点と違う点を説明します。また、ETIASやヨーロッパのビザについて特に興味のあるユーザーは、こちらからETIASとシェンゲンビザの違いについて確認していただけます。

ETIASビザ免除制度

ETIASビザ免除制度は、シェンゲン圏の境界を超える前に外国籍の人のデータを確認する完全にオンラインな方法となることを意図したものです。ETIAS渡航認証はビザではありません。欧州連合以外の国の人にとっては、シェンゲン加盟国に渡航する前にETIASビザ免除制度に申請することが、必要な手続きになります。

ETIAS渡航認証を持っていると、シェンゲン圏内に180日のうちで90日までビザなしで滞在して、行きたいだけの数のシェンゲン加盟国へ自由に渡航することができるようになります。

ESTA渡航認証

ESTA(電子渡航認証システム)は2009年に初めて導入されました。ETIASと同様に、ESTAの認証を受けることで、ビザを申請せずにアメリカ合衆国に渡航することができるようになります。

有効なESTAがあっても、入国が保証されている訳ではありません。ESTAを所持している人も到着時に国境での保安検査を通過しなければなりませんし、入国に関する最終決定はアメリカの国境管理官によって下されます。

ETIASとESTAの似ている点は?

ETIASとESTAでは、いろいろな面が同じです。2つのシステムに共通の点は、以下の通りです。

  • オンライン申請:ETIASやESTAで渡航したい外国籍の人は、オンライン申請フォームにもれなく情報を入力しなければなりません。どちらの申請手続きも、すぐにできて、わかりやすいように作られています。
  • 申請要件:ETIASの申請要件は、ESTAの申請要件とかなり近いものになる見込みです。申請者には、個人情報・パスポート情報・連絡先・渡航計画などの情報の提供が求められます。
  • ビザ免除制度:どちらのシステムも、有資格国のパスポートを持つ外国からの渡航者が、それぞれアメリカ合衆国やシェンゲン圏にビザなしで渡航できるようにするためのものです。ビザが必要になる国の人には、別の申請システムを使うことが求められ、該当する大使館や領事館を訪問することが必要になる場合もあります。
  • 入国の保証なし:ESTAと同様に、ETIAS渡航認証を持っていても、入国は保証されません。ETIASを持っている人については、承認を示すものを印刷し、シェンゲン圏の国境に到着した時にヨーロッパの国境管理官に提示することが必要になります。国境管理官はその後で入国を許可するかどうかを決定します。
  • 目的:すでに書きましたが、ETIASもESTAも文書を確認する手続きを簡略化し、国境管理を強化することを目的としたものです。ヨーロッパの当局もアメリカの当局も、国境を越える外国からの渡航者を追跡することができるようになります。

ETIASやESTAの間の主な違い

ETIASやESTAはとても似ていますが、重要な違いがいくつかあります。以下のような点が異なる見込みですが、ETIASプログラムが完全に導入される前に詳細がさらに明らかになる可能性もあります。

  • 発行主体と申請資格:ESTAは、アメリカでの短期滞在を希望する有資格の外国籍の人に対して、アメリカ合衆国政府が発行するものですが、ETIAS渡航認証は、特定の期間にシェンゲン圏に入域したい60カ国以上の人に対して、欧州連合当局から与えられるものです。
  • 有効期間:承認された時点から考えると、ESTA渡航認証は(承認者のパスポートが失効しない限り)2年間有効です。ETIASは、渡航者のパスポートが先に失効しない限り、承認された時点から3年間有効です。パスポートが失効した場合には、ETIASも失効します。

 

未成年者の場合:有資格国からのすべて渡航者について、年齢に関わらず、個別にETIASやESTAに申請する必要があります。

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