欧州委員会はクロアチアのシェンゲン協定加盟を承認

欧州委員会はクロアチアのシェンゲン協定加盟を承認

欧州委員会(EC)は、最近になって、クロアチアがシェンゲン圏に参加する承認を与えました。この決定により、バルカン半島にあるクロアチアが間も無くヨーロッパのパスポートなしで行き来できる地域の新規加盟国になります。

2019年10月25日に発表されたプレスリリースでは、欧州委員会がその決定を発表し、「2016年に開始されたシェンゲン評価プロセスの結果に基づき、クロアチアが必要な手続きを取り、シェンゲン圏の規則や基準をすべて適用するために必要な条件が満たされたことが確認されました。」と説明しました。

しかし、クロアチアがシェンゲン加盟国のすべての権利を得るには、まだたくさんのステップが残っています。この記事では、クロアチアがこの自由に行き来できる地域圏に完全に参加するために必要な手続きや、シェンゲン圏に参加することでクロアチアやEUがどういう意味を持つのかを、説明します。

国境の安全に対するクロアチアの継続的な貢献

欧州委員会がクロアチアのシェンゲン圏加盟を承認したことは、この自由往来圏の正式な加盟国になるための道のりにある多くのステップの1つに過ぎません。シェンゲン加盟国になるというクロアチアの野望にとって、これは大きな突破口ですが、この地域件に参加する前に通過しなければならない重要なステップは、まだたくさんあります。

2013年にEUに加盟し、2015年にシェンゲン圏への加入申請を行って以来、この地域件の一部になるための適切な国境手続きや安全対策を導入・適用するために、クロアチアは確実な前進をしてきました。

ただし、現時点からシェンゲン圏への加盟が完了するまでに、クロアチアは適切な手続きをすべて導入するための努力を継続し、さらに拡大しなければなりません。2021年になって、ヨーロッパ以外の国の人がシェンゲン圏に入域するのにETIAS渡航認証に申請しなければならなくなると、それが特に重要になります。

国境の安全や健全性を守ることは、シェンゲン圏加盟国の最も大きな責任であり、クロアチアがこれを守るためのスタッフやインフラを持っているかどうかを、注意深く監視して行くことになります。2015年の難民危機が多くの国の記憶に新しく、ETIASがまもなく導入される中で、これは特に重要な事案です。

さらに、クロアチアのシェンゲン圏加盟を承認するには、欧州連合の全27加盟国によって批准され、全ての国が同意することが必要です。クロアチアよりも前からEUに加盟していながら、シェンゲン圏への加盟が承認されていないルーマニアやブルガリアのような国では、議論を呼ぶことになる可能性が高いです。

また、隣接するスロベニアの欧州議会議員は、クロアチアとの間に続く国境紛争や、現在の欧州委員会の任期が終わる直前での決定であることを理由に、シェンゲン圏へのクロアチアの承認を批判しています。そのため、シェンゲン圏に加盟するために必要な全加盟国からの支持をクロアチアが得るまでには、多くの交渉が必要になるでしょう。

シェンゲン圏の新規加盟国になるのか?

クロアチアが全EU加盟国から批准され、正式なシェンゲン加盟国になると、シェンゲン圏の27番目の加盟国になります。そうなることで、他のシェンゲン加盟国からの渡航者については、入国審査を通過したりパスポートを提示したりしなくても、クロアチアに入国できるようになります。

2021年に導入されるETIASにとって、これは大きな意味があります。2021年以降にヨーロッパ以外からクロアチアに入国する人には、ETIASが必要になりますが、それだけではありません。

ETIASの申請要件の1つは、シェンゲン圏への入域地点を指定することです。クロアチアが訪問地域の最初の行き先である場合には、クロアチアをシェンゲン圏への入域地点として指定しなければなりません。

クロアチアのシェンゲン圏加盟が承認されると、リヒテンシュタインが2011年に加盟して以来、初めて加盟する国になります。シェンゲン圏は現在26カ国から構成されていて、そのうちの22カ国が欧州連合の加盟国、他の4カ国(ノルウェー、アイスランド、スイス、リヒテンシュタイン)が欧州自由貿易連合の加盟国です。

クロアチアがシェンゲン圏に加盟することで、バルカン半島に渡航する方法が大きな影響を受ける場合があり、すでに人気が高まる観光業をさらに活性化する可能性が高いでしょう。シェンゲン圏が拡大し、ETIASがこの地域に渡航する人への要件となる中で、すべての条件が満たされれば、クロアチアをよどみなくシェンゲン圏に加盟させることが必要になるでしょう。

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