ETIAS利用国

現在、日本国籍をお持ちの方はシェンゲン協定加盟国において、シェンゲンビザを申請することなく90日間まで滞在することができます。しかし、2026年に欧州連合(EU)が導入する新制度により、ヨーロッパへの旅行形態が大きく変わります。

ETIAS(エティアス)と呼ばれる欧州渡航情報認証制度は、ヨーロッパ渡航時にシェンゲンビザを必要としない国からの外国人旅行者を追跡するための自動電子システムです。2026年より、日本人がETIAS利用国へ渡航する場合、到着時に承認されたETIASを所有している必要があります。

ETIASとシェンゲン協定加盟国

シェンゲン協定は、1985年6月14日に初めて締結された条約で、これによりシェンゲン協定加盟国が形成されました。1990年には、組織的な国内における国境管理を廃止し、共通のビザ政策を実施することが提案されました。世界中の多くの国の国民の方は、この地域を訪問するためにシェンゲンビザを手続きする必要があります。

シェンゲン協定加盟国は、26カ国と3つのミニ国家(モナコ、バチカン市国、サンマリノ共和国)で構成されています。ETIASは、シェンゲン協定加盟国だけでなく、シェンゲン協定に加盟しようとしている国への入国にも必要となります。

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シェンゲン協定非加盟国

シェンゲン協定に加盟していない欧州連合(EU)加盟国は6カ国あり、これらの国々は領域内の国境廃止協定を結んでいません。

シェンゲン協定非加盟国:イギリス、アイルランド、ブルガリア、キプロス、ルーマニア

しかし、ETIASは、シェンゲン協定加盟国への加盟状況のため、EU加盟国でありながらシェンゲン協定加盟国でない一部の国でも有効です。以下の国々は、まだシェンゲン協定に完全加盟していないものの、ETIASを利用しています。

ETIAS申請対象国

日本人と同様、シェンゲン協定加盟国、ブルガリア、キプロス、ルーマニアに渡航するビザ免除の非EU諸国の国籍を有する方は、ETIASビザ免除を申請する必要があります。これは、2026年にシェンゲン協定加盟国(または将来の加盟国)に入国するための義務的な要件となります。

日本国籍の方は、観光目的のシェンゲンビザの申請が免除される第三国国民にあたります。したがって、シェンゲン協定加盟国への渡航許可プログラムが正式に開始されると、いずれの加盟国への渡航の際には、渡航前に日本からETIASビザ免除を申請する必要があります。