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EESとは?ETIASとどのような関係がありますか?
近年ヨーロッパへの移民や入国ビザのポリシーに関して急速に状況が変化してます。その変化に伴って、すでにご存じの方もいるかもしれませんが、ETIAS(エティアス)ビザ免除プログラムが2026年に実施される予定です。 このシステムは、シェンゲン協定加盟国への訪問にビザを必要としない旅行者への入国を簡素化および合理化すると同時に、領土の国境管理を強化するために採用されます。 一方、欧州委員会事務局は最近、新しい電子登録システムも作成中であることを発表しました。このシステムがEES(Entry / Exit System)と呼ばれるもので、シェンゲン渡航許可証の所有者向けに設計されて...
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前科がある場合のヨーロッパ旅行
いったん前科が付いてしまうと法律上・行政上の権利・資格制限など、様々な不利益を受けることになります。その一つとして、海外旅行が上げられます。 犯罪歴のある人に対する入国規制は国ごとに異なり、アメリカやカナダのような国では、テロなどの影響もありその入国規制は厳しいものになっています。 アメリカの電子渡航認証ESTAを取得する際には、犯罪歴の有無を申告しなければならず、犯罪歴が「ある」と答えた場合通常はESTA渡航認証を受けることができません。 しかし、ヨーロッパの国々では、暴力的または重大犯罪を犯した前科のある外国人旅行者に対して厳しい入国禁止政策をとっているものの、一般的に犯...
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ETIASビザとシェンゲンビザの違い
シェンゲン圏とは、か国のヨーロッパ諸国から成る地域で、領域内には厳しい国境警備が存在しません。まるで一つの国家であるかのように、シェンゲン加盟国の間は自由に移動することが可能です。 現在、多数の国籍の渡航者はビザを申請することなくシェンゲン圏に限られた期間内で滞在することが可能です。アメリカ合衆国、日本、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、アルゼンチン等の国に対し、ビザが免除されています。ビザが免除されていない国からの渡航者は、大使館または領事館にてシェンゲンビザの申請が必要となります。 しかし、2026年からETIAS(欧州渡航情報認証制度)の導入より、ビザの...
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シェンゲン圏の保安システム:SIS・VIS・Eurodac
シェンゲン圏は、EU加盟国22カ国とEU非加盟国4カ国(アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイス)から構成されており、これらの国の間をビザなしで渡航することができます。2026年からは、これまでビザが免除されていた国の人がシェンゲン圏内の国に渡航するためには、ETIAS渡航認証の電子申請を行うことが必要になります。 この新しいヨーロッパの渡航・情報認証システムでは、短期滞在を目的としてヨーロッパに入域する前に、旅行者が自身の情報を事前登録することが必要になり、安全上の脅威や危険な人物を事前に特定できるようになります。ETIAS渡航認証の導入は、シェンゲン圏の外側の...
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家族旅行にぴったりなヨーロッパの行き先
小さい子どもを連れてヨーロッパで休暇を楽しみたい日本の人でも、ヨーロッパの中で子どもをどこに連れて行くのが良いのか、よく迷うようです。旅行の準備をしながら、魅力的なヨーロッパの都市をいくつか見つけなければなりません。 幸運なことに、ヨーロッパの国同士を行き来するのは簡単で、費用もそんなにかかりません。事前に予約していれば、なおさらです。できるだけ早く行きたい場所のリストを作って、必要な書類をそろえて、航空券を予約しましょう。 日本の人が欧州連合加盟国に渡航するのにビザは必要ありませんが、2026年からはETIASへの登録が必要になります。 ヨーロッパに行くために必須となるこ...
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Frontex:欧州対外国境管理協力機関
欧州対外国境管理協力機関(Frontex)は、欧州連合のシェンゲン圏のために国境の警備を行う機関です。この機関は、シェンゲン圏の非加盟国に面した国やその境界が十分に守られることを確実なものとするためにあるものです。 2026年にETIASが導入されると、加盟国がこの新しいシステムを欧州対外国境管理協力機関の仕事はさらに重要なものとなります。以下の記事では、この機関の機能をより良く説明するために、Frontexがどのように組織され、どのように様々な役割や責任を果たしているのかを、詳しくご紹介します。 Frontexとは何で、何をしているのか? 欧州対外国境管理協力機関の主な目...
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ヨーロッパ渡航中の日本人へのヘルスケア
Euromonitor Internationalによれば、2017年だけで400万人近くの日本人がヨーロッパに渡航しています。日本人旅行客にとっては、ヨーロッパの複数の国が引き続き人気の旅行先となっています。ヨーロッパは、その歴史・建築・食事・多様な文化・活気のある都市などで、多くの人々を引きつけています。 通常の旅行には興奮や好奇心があふれていますが、ヨーロッパ旅行中に病気になったらどうなるのか不安に思う人もいるかもしれません。ヨーロッパのほとんどの国では高品質な医療が提供されており、英語がしゃべれる医師や看護師もたくさんいます。さらに、病院やヘルスケアセンターでは、スタッフに...
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ヨーロッパで特に重要な空港
ヨーロッパの空港を離発着する商業用フライト数は、平均1日30,000便を超え、毎年6億7100万人を超える観光客がヨーロッパの外からヨーロッパ大陸を訪れます。そのため、ヨーロッパの主要都市には、どこにも機能の整った国際空港があり、周辺地域の主な到着ハブとして機能しています。 ヨーロッパの国際空港の中には、他の空港よりもずっと多くの人が利用する空港があり、ヨーロッパ以外の目的地に向かうたくさんの乗り継ぎ便を受け入れています。実際に、ロンドン・ヒースロー空港やマドリッド・バラハス空港など、多くの空港が世界で最も利用者が多い100の空港に含まれています。 ヨーロッパには世界最大級の空港...
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日本人はETIASを使ってヨーロッパで働けるのか?
ヨーロッパに移住して、キャリアを広げたいけど、どの書類が必要かわからない?日本人がヨーロッパで働くことは可能です。しかし、EU加盟国で働くには、それぞれの労働許可を申請する必要があります。現在、欧州委員会が開発しているETIAS渡航認証は、シェンゲン圏内の国に入国するための要件となります。 ETIAS渡航認証とヨーロッパの労働許可やビザを区別することは大切です。ETIASとは「欧州渡航認証制度」のことで、この地域と外との境界線を守り、その安全性を高めるために欧州委員会がデザインしたプログラムです。欧州議会は、最近になって、シェンゲン圏とその境界線を強化するためにE...
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ヨーロッパの新しいETIASビザ免除の利点と欠点
欧州委員会は、シェンゲン圏と圏外との境界を強化するための取り組みの一環として、欧州渡航認証制度(ETIAS)を作りました。2026年からは、法的な要件として、シェンゲン圏を訪れる人によるETIASビザ免除への申請が必要になります。 ETIAS渡航認証制度の利点とは何なのでしょうか? 反対に、欠点は何なのでしょうか?シェンゲン圏に渡航する人たちにとって、新しいシステムは良いことなのでしょうか?この記事では、現在までにわかっている内容に基づいて、渡航者の視点からETIASの利点と欠点を探っていきます。 利点:セキュリティの向上 ETIASビザ免除の最も重要な利点は、シェ...
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シェンゲン情報システム(SIS):欧州連合のセキュリティを強化する新しいルール
シェンゲン情報システム(SIS)の新しいルールが、2018年12月28日に本格的に施行されました。これらの規制は元々2016年12月に欧州委員会に提案されたものです。現在、SISは、安全および国境管理のためにヨーロッパで最も広く使われている情報共有システムです。この仕組みはeu-LISAという機関が管理しています。 欧州連合の最大の懸念の1つは、域内の安全です。そのため、2016年11月には、EUの安全を改善し、国境管理をより効率的に行うために、ETIASシステムが提案されました。ETIASとは欧州渡航情報認証制度のことで、eu-LISAという機関によって開発されました...
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生体認証パスポートでヨーロッパへ旅行
日本人はまもなく、か国のシェンゲン圏へ渡航する前に、ヨーロッパのビザ免除プログラムであるETIAS(エティアス)に登録する必要があります。 現在、日本人旅行者は有効なパスポートだけを使ってヨーロッパを訪れることができます。ただし、2026年に予定されているETIASの導入に伴い、状況は変わりつつあります。 ETIAS(エティアス)申し込むには、日本国民はIC旅券が必要になります。これは、ETIASが完全にデジタル化されているためで、許可証を印刷して物理的な書類を持ち歩く必要はなく、ビザ免除はパスポートに電子的にリンクされます。旅行者にとってはるかに便利なシステムであること...
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ETIAS:子どもを連れてヨーロッパに渡航する場合
ヨーロッパには訪問してみたい素晴らしい場所が数多く存在し、世界中から多くの家族が家族での休暇先としてシェンゲン圏内の国を選んでいます。現時点では、多くの国に対して、その国の国籍を持つ人が最大90日間までビザなしでヨーロッパの国に滞在できるようになっています。 しかし、2026年にETIAS(欧州渡航認証制度)が導入されることで、これが変わります。シェンゲン圏を訪問する人については、圏内のどの国を訪問する場合でも、渡航前にETIASビザ免除を取得する必要があります。 それでは、子どもがETIASビザ免除を取得するにはどうすればよいのでしょう? 実際にはETIASビザ...
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ヨーロッパで学校に通うのにビザは必要ですか?
ヨーロッパで学校に通う予定なら、加盟国のいずれかでさらに勉学を深めるためのシェンゲンビザが必要になる可能性が高いです。現時点では、日本国籍を持つ人の場合、シェンゲン圏での短期滞在であれば、ビザなしで渡航することができます。シェンゲン圏には大小合わせて合計カ国のヨーロッパの国があります。しかし、ヨーロッパに住んだり、ヨーロッパで学校に通ったりするのには、ビザが必要です。ただし、イギリス、アイルランド、キプロスの各国はシェンゲン協定の加盟国ではないため、これらの国の入国規定はシェンゲン圏内の国の規定とは異なります。 ヨーロッパで学校に通うには、シェンゲン協定および通いたい大学や教育機関...
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日本からヨーロッパのミニ国家(マイクロステート)を訪問
欧州旅行情報認証システム(ETIAS)は、日本国民(および他の50か国)がシェンゲン圏内のか国のすべてに訪問できるようにするための新しいシステムです。 そしてヨーロッパには、公式のメンバーではないが、欧州連合(EU)およびシェンゲン圏と密接に関連している多数のミニ国家が存在します。 多くの日本人旅行者が、これらの小さいながらも人気のあるヨーロッパの目的地を訪れる際にもETIAS(エティアス)が必要かどうか疑問を持たれると思います。 バチカン市国を訪れたり、アンドラのスキー場を訪れたり、モナコグランプリに参加したい日本人旅行客はその際何が必要になるかご説明します。 ヨ...
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ETIASの申請が却下されたらどうすればよいのか?
ETIASの申請が却下されることがあるのか、そして、もしETIASの申請が却下されたらどうすればいいのか、そんなことが気になっているなら、この先の記事ですべての答えがわかります。 さらに、ETIASを承認してもらうための専門的なアドバイスや、すでに申請が却下されている場合の代替手段についても、ご紹介します。 ETIASは、EU当局がビザ免除の対象となる渡航者についてより理解を深めるために導入される制度で、この地域の安全を高めることができるものです。なぜなら、申請者がシェンゲン加盟国やその住民に対して健康上または保安上のリスクに晒さないことを保証するために、すべての申請が複数...
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ETIASを使ってヨーロッパで働けますか?
ヨーロッパに移住して自分のキャリアを前進させたいと思っているのに、必要な文書がよくわからない?日本人でもヨーロッパで働くことはできます。しかし、欧州連合加盟国で働くには、それぞれの労働許可に申請することが必要になります。現在、欧州委員会が開発しているETIASビザ免除制度は、シェンゲン圏への入国・渡航の要件となります。 ETIAS渡航認証とヨーロッパの労働許可やビザを区別することは、大切です。ETIASとは、「欧州渡航情報認証制度」という意味で、この地域の外部境界を安全にし、この地域の安全性を高めるために欧州委員会が設計した制度です。最近、シェンゲン圏やその境界を強化するた...
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ETIAS申請書の安全性に関する質問
欧州議会は、7月上旬に欧州渡航認証制度(ETIAS)の導入に最終的に合意しました。ETIAS渡航認証は、EUの外側の境界線を強化することができる保安ツールとなります。ETIAS申請フォームの「安全に関する質問」は義務付けられたもので、シェンゲン圏やそこに暮らす人々に脅威をもたらす人物を特定する役に立ちます。 現在、50カ国の人については、シェンゲン圏にビザや渡航認証なしで渡航することができます。これが2026年に変更となり、ETIASシステムが完全に導入され、ビザが免除されていた国からの旅行者も、ETIASを通じて事前スクリーニングにかけられます。日本を含む有資格国からの旅行...
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ヨーロッパ旅行ニュース:ETIASの導入は2024年まで延期
これまで2022年に導入される予定だったETIAS電子渡航認証システムの導入が、2026年まで延期されることが欧州委員会からの最新ニュースによって明らかになりました。 このプログラムが導入されると、すべての日本からの渡航者はシェンゲン圏へ旅行する際にETIASに申請しなくてはならなくなります。 欧州委員会は導入される時期が変更になっただけでなく、少なくとも導入直後は、ETIASが渡航者全員に対して義務付けられない可能性もあるということにも言及している。 ETIASが導入されるのはいつ? ETIASが2026年まで導入されないことが、正式に発表されました。これによって、E...
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ETIASとESTA:似ている点と違う点
欧州連合当局は2016年9月、シェンゲン圏を効率化し国境管理を強化する新しいETIAS渡航認証システムの導入を発表しました。このETIASプログラムは2026年に利用開始となる見込みで、申請資格を持つ国のパスポートを持っていれば、シェンゲン加盟国 をビザなしで訪問することができます。 ヨーロッパのETIASとアメリカのESTAという2つのシステムには、たくさんの共通点があります。どちらも、特定の国籍の人に対して引き続きビザなしでの渡航を許可する方法でありながらも、文書の確認を効率化し、国境の安全を確保するためのものです。 海外に渡航する人の中で、この2つのシステムを紛らわしい...
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欧州連合とシェンゲン圏の違いとは?
欧州連合:誕生の経緯 欧州連合(EU)は、第二次世界大戦後に欧州経済共同体(European Economic Community、略称:EEC)として始まりました。1958年にベルギー、ドイツ、フランス、イタリア、ルクセンブルク、オランダの6カ国が協力し、鉄鋼・石炭などの貿易品に関する合意に関する共同体を結成しました。貿易相手の国とは戦争しようとしないことから、このような協力関係がヨーロッパでの戦争を起こりにくくするだろうという考えが元になりました。 時間が経過するにつれて、さらに22カ国がこのプロジェクトに参加し、世界最大の自由貿易ブロック経済が誕生しました。今では、このプ...
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日本人旅行者向けEUビザ:完全版ガイド
日本とヨーロッパは、共通の歴史と価値観のもと強い関係を築いてきました。ヨーロッパ渡航のためのETIASビザは、2026年より取得が可能となる予定です。日本国籍者は、ヨーロッパ渡航前にオンライン上でこのビザを取得することができます。 欧州連合(EU)は、現在シェンゲン圏にビザなしで渡航できる非EU市民に対し、電子渡航認証要件であるETIASシステムを導入します。現時点において、日本国籍者はシェンゲンビザを申請する必要はありません。 日本とヨーロッパの親密な関係のおかげで、ヨーロッパからの訪日客もビザが免除されます。 ETIAS 渡航認証は、治安と国境管理の向上のための大きな一歩となり...
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観光客タイプ別に考えるヨーロッパでしたいこと
よーロッパは、歴史と文化にあふれた大陸です。ヨーロッパにその全体または一部が存在する国は51カ国あり、そのうちのヶ国がシェンゲン圏を構成しています。どんな観光客の方にとっても、これらの国では魅力的なものを多く見つけることができます。 太陽の降り注ぐ地中海のビーチでくつろぐことも、雪をかぶったアルプス山脈で登山を楽しむこともできます。パリで美術館巡りをすることもできますし、ビッグベンの前で自撮りを撮ることもできます。本物のイタリア風ピザを楽しむこともできますし、ダブリンのセント・ジェームズ・ゲート醸造所でその場でギネスビールを味わうこともできます。 ヨーロッパが持つ様々な魅力を、...
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日本政府発給のパスポート保有者が、ビザなしで訪問できる国
日本政府発給のパスポートは世界で最も強力なパスポートの一つです。日本国籍保有者は、一定期間に限りビザなしで100か国以上の国に旅行出来ます。 日本政府発給のパスポートを所持者が、ビザを免除している国々を訪れる場合、オンラインで登録しなくてはなりません。電子渡航認証は、より安全なビザなし入国を促進するために、いくつかの国で利用されています。 2025年現在において、日本国籍保有者が、ビザ免除で訪問できる国々の一覧は以下のとおりです。 日本政府発給のパスポート保有者がビザ免除で訪問できるヨーロッパの国々 日本国籍保有者は、90日以内であれば、ビザなしでヨーロッパのほとん...
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ヨーロッパで最も人気な世界遺産
ヨーロッパは世界で最も小さな大陸かもしれませんが、渡航者に幅広いランドスケープ・文化・歴史・伝統を提供しています。この大陸に世界で最も素晴らしい世界遺産のいくつかがあっても、驚かれないでしょう。ヨーロッパは、歴史を通じて重要な役割を果たし、自らを経済および政治の大国として確立してきており、その史跡は大切にされる遺産です。 何百万人もの旅行者が、スペインのアルハンブラ宮殿やポルトガルのアルコバッサ修道院のような象徴的な場所を訪れることを期待して、ヨーロッパに来ます。どちらも世界遺産で、温暖で魅力的な国にあります。世界遺産は、文化的・歴史的・科学的重要性によってユネスコに選ばれた史跡や地...