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Frontex:欧州対外国境管理協力機関

欧州対外国境管理協力機関(Frontex)は、欧州連合のシェンゲン圏のために国境の警備を行う機関です。この機関は、シェンゲン圏の非加盟国に面した国やその境界が十分に守られることを確実なものとするためにあるものです。

2021年にETIASが導入されると、加盟国がこの新しいシステムを欧州対外国境管理協力機関の仕事はさらに重要なものとなります。以下の記事では、この機関の機能をより良く説明するために、Frontexがどのように組織され、どのように様々な役割や責任を果たしているのかを、詳しくご紹介します。

Frontexとは何で、何をしているのか?

欧州対外国境管理協力機関の主な目的は、シェンゲン圏の境界を保護し、その安全を管理することであり、同時に、加盟国が共同で境界を管理するという試みを簡素化することです。この組織は、非加盟国との国境からシェンゲン加盟国への移民の流れを管理・改善し、それによって自由移動圏を構成する全26カ国の国家の安全を改善するために、欧州連合全体での解決策として2004年に作られました。

この組織はFrontexという名前でも知られていますが、フランス語の「Frontières extérieures」(外部境界という意味)という言葉から取られた名前です。流入する移民の圧力に悩む地域に向けて、ボートや航空機などの設備や専門の国境管理スタッフを 手配します。実際には、この組織自体が独自の設備や警察スタッフを抱えている訳ではなく、その代わりに、加盟国から提供されています。その見返りとして、Frontexは派遣国に対して派遣費用を払い戻しています。

シェンゲン圏の境界の安全を守る責任は、各加盟国にあります。しかし、ヨーロッパへの移民の増加に対応し、世界的なテロリズムの脅威と戦うために、Frontexでは、危機的レベルの移民や境界の安全を脅かす大きな脅威への対応に苦労している国に対して、物資や技術に関するサポートを提供できるようになっています。これは、シェンゲン圏の外部境界を構成している国々にとって、特に実用的なものです。

欧州対外国境管理協力機関に関する概要

本部: ワルシャワ(ポーランド)
創設年: 2004年
代表: ファブリス・レッジェリ(Fabrice Leggere)
職員数: 315人
予算: 2億5000万ユーロ

欧州対外国境管理協力機関の主な任務

欧州対外国境管理協力機関は、加盟国へ技術的な設備や専門的な国境管理スタッフを提供する以外に、シェンゲン加盟国に対して機密情報や調査を提供するという役割も担っています。その他にも、以下の分野で任務を引き受けています。

  • リスク分析
  • 緊急対応
  • 調査
  • 共同作業
  • トレーニング
  • 情報共有
  • 移民の共同送還

この機関は、SIS・VIS・EURODACなどの共同情報データベースプロジェクトとも緊密に連携しています。それを行う中で、すべての国で共有される情報が正確に収集され、それが境界の安全のために加盟国に配布されていることを保証することも、この機関の任務になっています。この情報やFrontexの下す決定は、ヨーロッパ全体のすべての国境警備隊の政策・基準・トレーニングなどに直接影響を与えています。

Frontexの構成

現時点では、29カ国で700人の従業員がFrontexで働いています。これは、ワルシャワを拠点とする300人以上の行政スタッフと、ヨーロッパの境界を守るために派遣されている行政官や専門家から構成されています。しかし、この組織では、2021年に新たにETIASビザ免除制度が導入される日までに、およそ1000人のスタッフを新たに獲得しようとしています。その内訳は以下の通りです。

  • 追加される行政スタッフ 250名
  • ヨーロッパ全体での作業に派遣される常任スタッフ750名

Frontexの役割や権限を知っておくことの重要性は、今後数年間でより高まります。2021年に欧州連合の外からシェンゲン圏を訪問する渡航者に対するETIASへの申請 が義務になってからは、この政策の成功を確実なものにするために、欧州対外国境管理協力機関はより大きな役割を担うことになります。世界中からシェンゲン圏への渡航者が新しいETIASの申請要件を満たし、それに従っているかを確認する組織の1つとして、Frontexは、欧州連合加盟国の住民やヨーロッパへの観光客の安全を確保するために、多くの役割を果たすことになる見込みです。

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